男性の更年期障害
女性の更年期障害は一般的ですが、男性にも、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)とよばれる、更年期障害があります。
加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)は、男性ホルモンの低下により、精神状態が不安定になったり、異常な発汗やほてり、めまい、性欲減退等の症状が現れる病気です。
主な症状
- 抑うつ状態になる
- イライラする
- 疲労感が抜けない
- 異常な発汗がある
- ほてりが止まらない
- めまいや頭痛がすする
- 良く眠れない
- 性欲があきらかに減退した
- 勃起しなくなった
治療
薬物による治療が一般的です。ホルモン補充療法(飲み薬、はり薬、筋肉注射による)や漢方薬による治療があります。
いずれも、検査の上、男性更年期障害の診断がでれば、保険適応の治療法です。
元気になる・体調改善される、と効果の高い療法ですが、
前立腺がん、もしくは前立腺がんの疑いのある方にはホルモン剤は投与できません。
睡眠時無呼吸症候群、多血症、肝機能障害、前立腺肥大症がある方についても症状が悪化する可能性がありますので担当医までご相談ください。
【お子さんは作る予定がある方はお勧めできない】
まず男性ホルモン注射で一番大事なことはホルモン補充療法を長期的にすると睾丸が萎縮する可能性があります。
そのため今後お子様を作る予定がある方は、男性ホルモン注射はお勧めできません。
しかし注射後に回復する方もいるので、短期間なら問題ないとの報告もあります。
ご相談しながら注射をすることになります。