性感染症の治療
性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称です。「性病」とも呼ばれています。
性感染症は、初期の自覚症状がないことが多いので、感染に気付かないことが多くあります。性行為の際にコンドームを付けるなど、自身で防ぐことが出来ます。
性感染症には主に下記の病気があります。
・淋菌感染症(淋病)
潜伏期間は2〜6日間で、排尿時痛や、白色の尿道分泌物の排出がみられます。
・性器クラミジア感染症
潜伏期間は1週間〜5週間と長く、一般的には症状は軽度で、尿道分泌物も少量で透明です。
・性器ヘルペスウイルス感染症
単純ヘルペスウイルスの感染によって、性器やその付近の皮膚や粘膜に浅い潰瘍や水疱を形成する疾患です。しばしば再発を繰り返し、一部はなかなか治らないこともあります。
・尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルスによる感染で、乳頭状の腫瘍が多発します。腫瘍が出現するまでには感染してから3週〜8ヶ月程度を要します。
・梅毒
Treponema pallidum subspecies pallidumによる感染で、 感染後 約3週間で局所に小さい硬結が出現し、やがて中心に潰瘍を形成します。放置すると、時期をあけて全身の皮膚や粘膜の発疹など多彩な症状が現れます。
・毛じらみ
陰部に、褐色の虫がいる、灰色がかった楕円の卵の様なものがあります。発疹はないがかゆみがあります。陰部以外に肛門周辺や胸毛など毛がある場所にも寄生します。
など
治療
疾患によって異なりますが、先ずは、検査によって病気を特定し、内服薬や外用薬(軟膏)による治療をおこないます。
性感染症は、恥ずかしいからということで、他の疾患に比べて、受診されにくい疾患ですが、感染中の性行為によって、知らず他者に広めてしまうこともあります。遠慮せずに当院にご相談ください。